ワシントンは時代の波に流され、忘れ去られゆくものを愛するかなりナウい総合商社です。誰かにとって煩わしいものや不可解なものに宿る温もりや可能性を慈しむ心を育める環境を次世代に継承していけるような活動を心掛けております。ワシントンの活動は2008年に現代美術家の矢口かつ信が水戸市内にあった取り壊し寸前の空家を舞台に「小料理喫茶ワシントン」と「かなりナウいショップ和心団」を1ヶ月間限定で開店したことに始まります。これを機に建物の解体は延期され、店の営業を継続する傍ら和心団(わしんとん)新聞の発行、ワシントン祭りの開催など地域住民と協働プロジェクトを通して様々な社会実践活動を行ってきました。2013年にワシントンの建物は解体され一階の外壁を残し野外オルタナティブスペース「ワシントン跡地」が誕生し、実験的なワークショップや上映会、演劇の公演などを通じて日常における芸術表現の可能性の拡張に取り組んでおります。
矢口 かつ信
2002年から2007年にかけてロンドンを拠点に活動。廃屋や公共空間を舞台に即興的なパフォーマンス作品を精力的に発表する。2008年に帰国後、水戸市内の昭和建築を舞台に「小料理喫茶ワシントン」を開業。営業初日に店先で大金恵子と出会いお見合い写真を手渡される。これを機に幾つもの不可解な出来事に巻き込まれながら日本の社会通念に囚われない独創的な社会実践活動を展開している。
www.katsunobuyaguchi.com
大金 恵子
2008年小料理喫茶ワシントン開店初日に店先で矢口と出会いお見合い写真を手渡す。これを機にワシントンの象徴的存在となっていく。ワシントンで開催されるパフォーマンスや演劇、ワークショップなどほぼ全ての催し物に鎮座。2017年 Keiko Ogane Gallery オーナーに就任。6人の孫の世話をしながら日々編み物に没頭する稀代の前衛主婦である。
www.keikooganegallery.com